2006年04月13日(木) 23時48分

多重債務者狙い詐欺１５００件４億円？男女２３人逮捕（読売新聞）

　多重債務者に「ブラックリストから名前を消す」などと持ちかけ、手数料名目で現金をだまし取っていたとして、埼玉、岩手、鳥取、山口各県警の合同捜査班は１３日、埼玉県蕨市中央、無職斎藤勤被告（２５）（詐欺罪などで起訴済み）ら振り込め詐欺グループの男女計２３人を詐欺などの疑いで逮捕したと発表した。

　被害は２００３年から０５年１０月にかけ、３０県で計約１５００件、約４億円に上るとみられる。

　調べによると、斎藤被告らは昨年８月、新潟県燕市の女性（３４）に「絶対に融資します」などとするダイレクトメールを送付。電話をかけてきた女性に「まず（金融機関の）ブラックリストから名前を削除する必要がある。その手数料を振り込んでほしい」とだまし、現金計約１０万円を振り込ませるなどした疑い。

　斎藤被告らは、入手した「ブラックリスト」に名前があった多重債務者にダイレクトメールを送り、同様の手口で現金をだまし取っていたとみられる。

　斎藤被告は中学時代の同級生や後輩らを誘い、「アクア」「ピース」の名前で架空の金融会社を設立。「店長」と呼ぶ幹部に設立資金を提供、「店員」らに指示していたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060413-00000414-yom-soci