2006年04月12日(水) 16時24分
私有パソコンを一掃 防衛庁の「ウィニー」対策(産経新聞)
秘密漏洩は原則免職
私用パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて秘密情報が流出した問題で、防衛庁の検討会は十二日、私有パソコンの一掃やデータの暗号化、秘密文書の見直し、過失でも原則免職にすることなどを盛り込んだ最終的な再発防止策をまとめた。
再発防止策によると、官給品のパソコン約五万六千台を緊急調達することで今年九月末までに全職場から私有パソコンを一掃。新たに導入するパソコンには「ウィニー」の起動禁止設定を備え、フロッピーなど可搬記憶媒体にICタグを貼付(ちょうふ)することで無許可持ち出しを防止する。
さらに、平成十九年四月までに秘密文書の内容を精査し、秘密文書の削減整理を行うとともに、秘密漏洩(ろうえい)への処分基準も見直し、より細かい処分規定を策定する。秘密取り扱いに関する教育を徹底する一方で、秘密取扱者の所持品検査やパソコンデータの抜き打ち検査を月一回以上実施して、実効性を検証していく方針を打ち出した。
防衛庁ではこの最終報告に示された「抜本的対策を速やかに実施して、国民の信頼回復をはかりたい」としている。
(産経新聞) - 4月12日16時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060412-00000035-san-soci