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アップルが5日から提供を始めたソフト「ブート・キャンプ」は、インテル製CPU(中央演算処理装置)内蔵の最新マックが対象。同ソフトをインストールすると、マックの中にウィンドウズを“共存”できる。ユーザーは起動時にマックOSかウィンドウズを選択でき、ウィンドウズで起動した後は通常のウィンドウズ・パソコンと同様の操作が可能となる。
アップルは今年末にも投入するマック向け最新OSに、この機能を標準搭載する予定。IT市場調査会社ガートナー・ジャパンは「OSの違いによる垣根がなくなり、ウィンドウズ対応パソコンの使用者にマックの購入を促すことになるのではないか」と分析する。
現在、国内パソコン市場でのマックのシェアは3%弱。しかしアップルは、ウィンドウズ・パソコンでも利用できる携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」を大ヒットさせたことで、ウィンドウズ・ユーザーにも広く認知された。iPodをきっかけに、アップル製品の先進的なデザイン性を初めて知ったユーザーも少なくない。
アップルとしては、iPodで得たウィンドウズ・ユーザーをマック本体に“誘導”するのが至上命題。その切り札となるのがブート・キャンプというわけだ。調査会社のMM総研も「外観重視の消費者が、デザイン性の高いマックに流れる可能性がある」と語る。
これに対し、ウィンドウズ陣営の大手パソコンメーカーは「情報を収集し、分析を進める」とアップルの動きを注視。iPodだけで、一気に音楽ネット配信市場のシェアを独占した実績をもつアップルだけに、迎え撃つ各社は戦々恐々だ。
ZAKZAK 2006/04/08