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2006年04月05日(水) 11時01分

着服:みちのく銀、止まらぬ不祥事 改善命令後、5人目 /青森毎日新聞

 東北財務局から昨年5月、3度目の業務改善命令を受けた「みちのく銀行」(本店・青森市)で行員による預金などの着服があったことが4日、また明らかになった。改善命令後の着服発覚は、これで5人目。県庁で記者会見した工藤達也取締役は、たび重なる不祥事に「心よりおわびします」と陳謝しながら、再発防止策については「コンプライアンス(法令順守)の研修を始めた」などと述べるにとどまった。
 同行によると、県外の支店にいた40代の元女性嘱託行員が今年2月、支店内の机の上にあった額面約55万9000円の約束手形1通を無断で自宅に持ち帰った。手形は6日後、同支店に匿名で郵送された。元行員は「雇用契約の延長を断られ、上司を困らせたかった」と話しているという。
 別の県内支店に勤務していた40代の元女性嘱託行員は今年2月、3回にわたり、集金した顧客の売上計約8000円を着服した。県外支店勤務の40代の男性行員は04年10月、客の通帳4冊と現金29万4000円を着服したが、今年3月に客からの問い合わせで発覚した。着服金は消費者金融の返済に充てていたという。
 工藤取締役は財務局に2〜4月に報告しながら、これまで公表しなかった理由について「迅速な公表も大事だが、行内で再発防止を確認したうえで説明するのが責務だ」と述べた。【長谷川典義】

4月5日朝刊
(毎日新聞) - 4月5日11時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000018-mailo-l02