2006年04月05日(水) 07時09分
みちのく銀、また不祥事 着服の嘱託行員らを処分(河北新報)
みちのく銀行(青森市)は4日、嘱託の女性行員ら3人による着服が判明したと発表した。
同行では昨春、着服やデータ紛失など不祥事が相次いで表面化。金融庁から3度目となる業務改善命令を受け、経営陣を一新したが、今年1月にも行員による現金700万円の着服が発覚している。
同行のコンプライアンス統括担当の工藤達也取締役は「こんなことになって誠に申し訳ない」と謝罪し、法令順守の徹底を強調した。
同行によると、青森県外の支店で事務を担当していた40代の女性嘱託行員は2月、手形交換所に持ち出す約束手形1枚(額面55万8600円)を自宅に持ち帰った。翌日騒ぎになったため、支店に返送した。「雇用契約が更新されなかったため、上司を困らせてやりたかった」と話しているという。
県内支店で渉外担当をしていた40代の女性嘱託行員は2月、自動販売機の小銭集金分から3回にわたり計8450円を着服。発覚後、全額弁済した。
県外支店で渉外担当をしていた40代の男性行員は2004年10月、客から入金を頼まれた現金29万4000円を着服。普通預金通帳4冊も持ち出し、県内支店に転勤した。客からの問い合わせで今月返却した。着服金は「消費者金融への返済などに使った」という。
同行は3月22日付で女性嘱託行員2人を懲戒解雇。手形を持ち帰った行員については、私用文書毀棄(きき)罪で県警に告訴した。男性行員については内部調査が終わり次第、処分を決める。
(河北新報) - 4月5日7時9分更新
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