2006年04月05日(水) 03時09分
<振り込め詐欺>32歳の「総括社長」を逮捕 警視庁など(毎日新聞)
少年らを使って組織的な振り込め詐欺を繰り返していたとして、警視庁と山口県警などの合同捜査本部は、「総括社長」と呼ばれる組織トップの男(32)を詐欺容疑で逮捕した。警視庁などはグループについて昨年から摘発を進めており、これまでに逮捕者は90人に上る。男はグループごとに業績を競わせて100億円以上を稼いでいたとみられ、捜査本部は全容解明を急ぐ。
調べでは、組織は男をトップに、暴力団関係者をリーダーとする約10のグループで構成。各グループには「店」と呼ばれる集団が組織されていた。「店員」と呼ばれる店のメンバーは、暴走族や非行グループなどから勧誘した少年らで、店ごとにノルマを課して、競わせていたという。
電話をかける役や、だまして振り込ませた現金を引き出す役などに分担をし、月1億円を売り上げる店もあったという。03年ごろから活動を始め、グループ全体の稼ぎは総括社長に集められ、暴力団に上納されていたとみられる。
実績を上げたメンバーに旅行などの慰労をする一方、ノルマを達成できない店員に暴行を加えていたことも判明している。捜査本部は、こうした組織の運営も総括社長の指示で行われたとみている。【佐々木洋】
(毎日新聞) - 4月5日3時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000007-mai-soci