2006年03月27日(月) 15時14分

ファーストクラブ事件　元経営者に懲役４年　福岡地裁判決　「果たした役割重要」（西日本新聞）

　少額の証拠金をもとに外貨を売買する外国為替証拠金取引の仲介を装い、多額の金を詐取したとして組織犯罪処罰法違反の罪に問われた「ファーストクラブ」の元実質経営者山田恵男被告（６４）＝広島市＝の判決が二十七日、福岡地裁であった。林田宗一裁判長は「直接客と接して詐欺行為は行っていないが、運営資金を捻出（ねんしゅつ）するなど果たした役割は重要」として懲役四年（求刑懲役六年）を言い渡した。山田被告は同日、控訴した。

　判決によると、山田被告は元同社福岡支店営業本部長波佐間勤被告（５９）＝公判中＝らと共謀して組織的に役割分担し、二〇〇一年—〇二年に福岡市の主婦ら計五人から計約五千五百万円を詐取した。

　山田被告は被害者五人のうち三人と犯罪被害者保護法に基づく「刑事和解」が成立し、残る二人とも示談している。弁護側は執行猶予を求めたが、判決は「被害の重大さを考えれば実刑が相当」とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060327-00000075-nnp-kyu