2006年03月24日(金) 20時46分
縁結びの帯など売りつけ、秋田の布団店に業務改善指示(読売新聞)
30〜50歳代の未婚者がいる親に「婿を世話する」「帯を買えば嫁がもらえる」などと言って、帯や着物などを売りつけたのは特定商取引法違反(不実の告知など)にあたるとして、秋田県は24日、同県由利本荘市の布団製造販売「塚本ふとん店」(塚本善一郎代表)に対し、業務改善を指示した。
県は「嫁不足、婿不足という地域事情と親の心情に乗じて違法な勧誘を繰り返し、悪質」として、業者名公表に踏み切った。
県によると、塚本代表(83)の妻(80)らは2002年1月〜05年11月、未婚の息子や娘がいることを知ったうえで、同市内の50〜80歳代の男女6人の自宅を訪れ、着物など計約270万円を販売。その際、着物の販売目的を隠して訪問したり、「この帯は縁結びの帯。買えば嫁がもらえる」と話したりしていた。
50歳代の女性は、娘の婿欲しさに一度着物を購入。実際に男性を紹介され、店からは「相手も来る気になった」などと言われ続けた。見合いまでに計121万円の着物などを買ったが、男性からは結局年齢差を理由に断わられたという。見合い相手との年の差が10歳以上だったり、「相手が体調を崩した」と中止になったりしたケースが多く、被害は数十件とみられる。
店の経営に携わる塚本代表の長男(52)は「違反になるとは思わなかった。二度としない」と話している。
(読売新聞) - 3月24日20時46分更新
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