2006年03月24日(金) 12時25分
<オウム真理教>松本被告の弁護団、控訴趣意書提出へ(毎日新聞)
地下鉄、松本両サリンや坂本堤弁護士一家殺害など13事件で殺人罪などに問われ、1審で死刑判決を受けたオウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)=控訴中=の弁護団は、近く控訴趣意書を東京高裁に提出することを決めた。「被告と意思疎通ができず、控訴趣意書は書けない」としていた従来の方針を転換する。高裁にも提出の考えを伝えたが、昨年8月末の提出期限を過ぎており、須田賢(まさる)裁判長の訴訟指揮が注目される。
弁護団は、高裁が選任した精神科医が先月、「松本被告は訴訟能力を失っていない」との鑑定結果を出したことから、高裁が公判手続きを停止する見込みがなくなり、控訴趣意書を提出しなければ控訴棄却決定が出されると判断したとみられる。控訴審では鑑定医の証人尋問を求め、引き続き松本被告に訴訟能力がないと主張する。
刑事訴訟法は、指定した期限内に控訴趣意書が提出されない場合は控訴を棄却するよう規定しているが、刑事訴訟規則で「遅延がやむを得ない事情」であれば裁判継続を認める例外規定を設けている。【武本光政】
(毎日新聞) - 3月24日12時25分更新
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