2006年03月24日(金) 14時03分
<長野県議会>田中康夫知事の偽証2件 長野地検へ告発状(毎日新聞)
長野県議会の萩原清議長は24日、県議会調査特別委員会(百条委)が認定した田中康夫知事の同委での偽証2件について、地方自治法違反容疑で長野地検へ告発状を提出した。県議会は23日、議員提案された田中知事らを告発する議案を賛成41、反対13の賛成多数で可決していた。また、県議会の有志12人は24日、公文書を破棄したとして、刑法の公用文書等き棄の疑いでも田中知事らに対する告発状を県警に提出した。
田中知事は同委で、元後援会幹部による県下水道事業への働きかけを記した文書が破棄された問題について「私の指示はございません」と証言。だが、田中知事は職員から文書破棄の報告を電子メールで受けながら、破棄をやめさせようとしなかったために「言外に破棄を指示した」と同委に認定された。県内企業への発注を優先するなど、下水道事業改革の方向性を県がまとめた文書に関しては、田中知事は「改革は全庁的な共通認識」と証言したが、複数の職員の証言と事実が異なり、偽証認定を受けた。
また、手帳の提出を拒否したと認定された県幹部についても同容疑で告発状を提出した。
田中知事は24日、告発を前に「4年前の(県議会による田中知事への)不信任案(提出)を思い出す。不信任案の再来をしているのは嘆かわしい」と県議会を批判した。
長野県では今夏の知事選を控え、知事と県議会の対立が高まっている。【中山裕司、神崎修一】
(毎日新聞) - 3月24日14時3分更新
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