2006年03月20日(月) 13時14分
韓国の音大教授らニセ博士号取得…100人以上か(読売新聞)
【ソウル=平野真一】韓国のソウル中央地検は19日、音楽大学教授やオーケストラの団員らが、ごく短時間の研修に参加しただけでロシアの有名音大からニセ博士号を取得していた事件を摘発し、“元締”となっていたソウルの音楽専門学校代表や学位を取得した教授ら21人を起訴するとともに、発給に協力していたロシアの音大の総長を指名手配した。
ほかに約100人に対しても、別の音大からニセ修士号を取得した容疑で捜査を進めている。
同地検によると、この専門学校代表は、韓国内の音楽関係者から計25億ウォン(約3億円)を受け取り、約10時間の講義と約1週間のロシア見学を終えた者に、音大のニセ博士号を与えていた。同大の総長には報酬として半額を支払っていたという。学位取得にはロシア語での論文提出が必要だが、ニセ博士のほとんどは授与された証書に何が書いてあるのかすら読めなかったという。
韓国では音大やオーケストラへの就職の際、博士号のある者が優先されることが事件の背景にある。検察当局は今後、外国の大学が出したニセ学位の実態を全面捜査する方針だ。
(読売新聞) - 3月20日13時14分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060320-00000004-yom-int