2006年03月17日(金) 22時24分
ばい煙測定値を改ざん、虚偽報告…出光愛知製油所(読売新聞)
石油販売大手「出光興産」(本社・東京)の愛知製油所(愛知県知多市)が、愛知県や知多市と結んだ公害防止協定や大気汚染防止法の基準を超えるばい煙を排出していたのに、測定値を改ざんし、県と市に虚偽報告していたことが17日、わかった。
同社の内部調査によると、改ざんは、前年より測定値が悪化したことを担当者が苦にしたのがきっかけで、2002年に始まったとみられる。
同社によると、2003年1月〜05年12月の3年間で、重油ボイラーなど4施設から出るばい煙のばいじん濃度や工場全体のばいじん排出量などの測定値1454件のうち584件が改ざんされていた。このうち16件は、ばい煙濃度が協定値を超えていた。うち2件は協定値より基準が緩い大気汚染防止法でも、基準値の2・5倍以上だった。経済産業省中部近畿産業保安監督部が立ち入り調査した際、データに不審な点が見つかり、社内調査で改ざんが判明した。
(読売新聞) - 3月17日22時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060317-00000216-yom-soci