2006年03月15日(水) 20時56分
オウム・新実被告、2審も死刑判決(読売新聞)
坂本堤弁護士一家殺害や松本、地下鉄両サリン事件など11事件で殺人罪などに問われたオウム真理教元幹部・新実智光被告(42)の控訴審判決で、東京高裁は15日、死刑とした1審・東京地裁判決を支持し、新実被告側の控訴を棄却した。
原田国男裁判長は「オウム真理教への信仰を正しいものとして保持し続けており、自己の責任を直視する者の態度とは評価しがたい。死刑以外を選択する余地はない」と述べた。弁護側は上告する方針。
新実被告は、教団による殺人事件7件すべてに関与。1審段階から事実関係を大筋で認めている。控訴審では、「人々を救うという確信に基づいて実行した」と主張したが、判決は、「結局は、教団に不利益な者らを抹殺する組織防衛だった」と断じた。
オウム事件で新実被告のほかに死刑判決を受けたのは12人。岡崎(宮前に改姓)一明元幹部(45)の死刑が最高裁で確定したほか、7人が上告中で、3人が東京高裁で控訴審公判中。松本智津夫被告(51)については控訴審公判が始まっていない。
(読売新聞) - 3月15日20時56分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060315-00000111-yom-soci