2006年03月13日(月) 15時47分
半月で利息が元金の3倍、大阪ヤミ金の被害男性が証言(読売新聞)
大阪府八尾市の夫婦ら3人の心中に絡むヤミ金融事件で、この夫婦と同時期に同じ業者の被害に遭った大阪府内の無職男性(72)が読売新聞の取材に応じ、法外な利息や威圧的な取り立ての実態を語った。
男性の話や府警の調べによると、2003年4月ごろ「アクセスのナガシマ」と名乗る男から自宅に勧誘の電話があった。男性は退院直後で、手持ちの現金が不足していたため、2万円の融資を申し込んだ。「アクセス」は摘発された「友&愛」の別名だった。
ところが、銀行口座に振り込まれたのは利息分を先取りした1万7500円だけ。半月後、法定利息の約270倍に上る5万7000円の利息を元金と別に払って完済した。6月に再び「ナガシマ」の勧誘で1万9500円を借りた時も、3週間で利息6万円を支払わされた。
返済期日が迫ると、深夜まで電話が頻繁にかかり、前日には「明日(の返済)は一括か利子だけか、どっちなんだ」と強い口調で詰問された。支払いが遅れると、親戚(しんせき)や息子、近所の住民にも脅しめいた電話がかかった。すし店に数回、男性の名で数万円分の出前注文もあったという。
男性は精神的に追い込まれた日々を振り返り「同じことが繰り返されないよう厳しく罰してほしい」と訴えている。
(読売新聞) - 3月13日15時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060313-00000307-yom-soci