2006年03月09日(木) 18時59分
<捜査情報流出>警察庁長官「警察職員として信じられない」(毎日新聞)
岡山、愛媛両県警でファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を導入した私物パソコンから捜査情報が流出した問題で、警察庁の漆間巌長官は9日の定例会見で「京都府警が著作権法違反の疑いがあると摘発したソフトを職員が利用するなど、警察職員として信じられない事態」と厳しく指摘した。
警察庁は、04年3月に京都府警で起きた流出問題を受けてウィニーの利用禁止と削除を通達したが、今回の両県警を含めて2年間で計7件が発覚。漆間長官は「インターネットを利用すれば、ウィニーに限らずウイルスに感染する危険性が高いという認識が甘い」と述べ、公務用パソコン導入などハード面の整備を進めても「危険性を28万人の警察職員が共有しなければ再発の恐れはある」との認識を示した。
同庁は7日付の通達で、公務で使用するパソコンにウィニーがないことや、個人のパソコンに捜査情報が入っていないことの緊急点検を指示。今月31日までに証明するハードコピーや確認書の提出を求めている。【河嶋浩司】
(毎日新聞) - 3月9日18時59分更新
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