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過酷な取り立てが社会問題となり、ヤミ金の罰則強化のきっかけになった事件は、出資法の時効の五月を目前に、実行犯逮捕にたどり着いた。
また捜査本部は別の貸金業規制法違反事件で、これらのグループを含む全国規模のヤミ金組織トップとみられる亀井浩次容疑者(39)を指名手配、幹部とみられる原広勝容疑者(33)ら二人を逮捕した。八尾事件への関与についても追及する方針。
亀井容疑者らの組織について、捜査本部は約二百の返済用口座に延べ約二千人から三億円以上の入金があったことを確認。二〇〇〇年以降に約五十億円の利益を上げたとみている。
心中事件は〇三年六月十四日、大阪府八尾市の踏切で、清掃員の夫(61)と妻(69)、妻の兄(81)が電車に飛び込んで即死した。妻は約三万円の借金に二十万円近くを返済したが、脅迫的な取り立てに苦しめられた。
調べでは、和佐野容疑者らは同年四月から六月にかけて、死亡した妻らに計約七万円を貸し付け、法定の約百三十−二百七十倍の利息約三十万円を受け取った疑い。六人は容疑を認めている。
一方、亀井容疑者らは今年一月ごろから、那覇市内のマンションを拠点にヤミ金を営業。捜査本部は二月、出資法違反容疑などでマンションを家宅捜索するなどし、計二十四人を一斉逮捕した。
八尾事件の振込先の口座からは都内のヤミ金業者、川畑将容疑者(25)が現金を引き出したことが判明しており、捜査本部は指名手配して行方を追っている。
(メモ)ヤミ金融の罰則強化 脅迫まがいの取り立てが社会問題化し、ヤミ金融対策法が2003年7月に成立した。内容は貸金業規制法と出資法の一部改正で、高金利の貸し付けと無登録営業の罰則強化が柱。同年6月の大阪府八尾市の心中事件が法改正に大きく影響した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060308/mng_____sya_____004.shtml