2006年03月02日(木) 02時59分
情報流出 陸空自にも拡大 新たに4件、訓練計画など(産経新聞)
海上自衛隊の秘密情報や個人情報が私用パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を通じてインターネット上に流出した問題で、新たに陸上自衛隊と航空自衛隊でも訓練計画などの情報流出があったことが一日、防衛庁などの調査で分かった。いずれもウイルス感染した私用パソコンから流出したとみられる。防衛関連情報の流出は陸海空三自衛隊に拡大する事態となった。
新たに判明したのは、陸自隊員による三件と空自隊員による一件。陸上幕僚監部によると、訓練計画を記した業務用文書や隊員名簿などの個人情報などがインターネット上に流出。空自のケースでは航空部隊に所属する二等空尉(27)が保存していた電子メールアドレスや携帯電話番号などが記された名簿や行動計画などが流出した。
防衛庁では秘密度が高い順に「機密」「極秘」「秘」の秘密指定をしているが、陸自と空自の流出情報にはこうしたものは含まれていなかった。
いずれも海自隊員の場合と同様に、「ウィニー」をインストールした私用パソコンに取り込んでいた情報、資料が「暴露ウイルス」に感染し、流出したとみられ、防衛庁と自衛隊は流出の経緯をさらに詳しく調べる。
海自の護衛艦乗組員による「秘」情報を含む情報流出を受けて、防衛庁は検討会(委員長、高木毅長官政務官)を設置。「職務上使用する私用パソコンからのファイル交換ソフトの削除」「秘密情報、不要な業務用データの削除」「職場の私用パソコンによる秘密の取り扱い全面禁止」を全隊員、全職員に指示し再発防止策を検討している。
(産経新聞) - 3月2日2時59分更新
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