2006年02月25日(土) 03時11分
東京地裁も情報流出 ウィニー被害(産経新聞)
最高裁は二十四日、東京地裁の民事執行事件に関する情報などがインターネット上に流出していたと発表した。流出した文書ファイルは約一千個で、百四十九人分の個人情報も含まれている。
二十日に内閣官房情報セキュリティーセンターが情報流出を確認して最高裁に連絡。流出した情報は主に東京地裁民事部が作成した文書で、競売や給与差し押さえといった民事執行事件に関する決定文、部内のメモや講義原稿など。百四十九人分の個人情報のうち半分は、昭和六十二年から平成十三年にかけて作成された決定文の中に住所と氏名が記載されていた。
これらの情報は、同部に所属する四十歳代の男性書記官が、部内での検討用文書を作成するために昨年四月ごろ、電磁的情報として自宅に持ち帰って私物のパソコンに保存。このパソコンがウイルスに感染し、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて漏れたという。
東京地裁では今後、個人情報が流出した百四十九人に対して謝罪することにしている。
東京地裁の金築誠志所長の話「再びこのような事態が起こらないよう、職員に対し情報管理の重要性や再発防止の指導を徹底したい」
(産経新聞) - 2月25日3時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060225-00000021-san-soci