2006年02月21日(火) 22時11分
<盗難カード被害>昨年10〜12月で1332件 全銀協(毎日新聞)
盗難キャッシュカードによる預金の不正引き出し被害が昨年10〜12月で1332件、計8億7700万円に上ったことが21日、全国銀行協会の調べで分かった。偽造カード(145件)の9倍以上の被害件数で、各行は「誕生日など簡単に割り出せる暗証番号を使うと、盗難時の被害につながる」として、簡単に割り出せない暗証番号を今後も呼びかけていく。
全国185行へアンケートした。全銀協は昨年3月、偽造カード被害の原則補償に応じることを決め、被害実態の調査結果を四半期ごとに公表してきた。偽造、盗難を問わず被害補償を金融機関に義務付ける「預金者保護法」が今月10日から施行されたことを受け、盗難被害についても調べることにした。
今回の調査で、被害の大半が盗難カードによるものであることが判明した。偽造カード被害も05年1〜3月は88件と、04年10〜12月の半分以下に急減したが、その後は再び増加を続けている。補償の仕組みが整ったことで、偽造・盗難カード対策への取り組みが甘くなる恐れがあることから、各行は今後も暗証番号の管理など注意喚起に力を入れる考えだ。【平地修】
(毎日新聞) - 2月21日22時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060221-00000125-mai-soci