2006年02月21日(火) 22時43分
花粉症粉飾、ずさんなデータ処理明らかに…林野庁釈明(読売新聞)
林野庁がスギ花粉症対策の効果を“粉飾”して公表していた問題で、同庁の辻健治次長は21日記者会見を行い、「いくつかの事例をもとに、効果を断定的に表現したのは適切ではなかった。誤解を与えたのは遺憾」と述べた。
また、「雄花の多い木を選んで、20〜30%を伐採することで、雄花量が事業実施前に比べ約50%程度減少」としていたホームページの表現を「約50%程度減少した例もある」と訂正。
2002年度と03年度の2年間に調査を行った77か所のうち、雄花の量が実際に50%以上減少したのは、全体の3分の1以下の23か所に過ぎないことを認めた。
さらに、花粉症対策の成功例として紹介してきた千葉県館山市のスギ林のケースでは、全国的にスギ花粉が少なかった年の数値を、花粉が多かった別の年の数値と比較するなど、ずさんなデータ処理も明らかになった。
(読売新聞) - 2月21日22時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060221-00000116-yom-soci