2006年02月20日(月) 22時04分
<パソコン各社>アフターサービス合戦 買い替え客確保狙う(毎日新聞)
パソコンメーカー各社が、アフターサービスに力を入れている。パソコンの性能では他社製品と差別化しにくくなっていることや、丁寧な対応で購入者の約7割を占める買い替え客を確保したい狙いがある。
各社が最も力を入れているのが電話によるトラブル相談の強化だ。NECの電話相談センターでは顧客からかかってきた電話のうち何本に出られたかを示す「応答率」が、モニターで20分おきに表示される。80%を下回るとすぐに責任者の携帯電話に連絡が入り、休憩中のスタッフを緊急投入するなどの対応を取る。
同社の六角淳子マネジャーは「センターに電話してくる顧客は、パソコンがうまく動かずにいらいらしているケースばかり。ここで素早く対応できるかが満足度を左右する」と話す。
ソニーは05年春に、従来の相談ダイヤルとは別に「初心者専用ダイヤル」を開設。接客能力が高い社員を重点配置して対応している。またデルは、05年11月に宮崎市に1200人規模のコールセンターを新設。これまでは中国・大連にセンターがあったが、日本人スタッフによる対応で顧客満足度を上げようと躍起だ。
故障時の修理期間の短縮も進んでいる。富士通は02年、全国9カ所にあった修理拠点を福島県と兵庫県の2カ所に集約した。部品の在庫が充実したことや、社員がまとまることで修理技術が上がり、回収してから修理を完了して配送するまでの平均期間は、02年の7日強から05年は5日弱に改善した。【斉藤望】
(毎日新聞) - 2月20日22時4分更新
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