2006年02月16日(木) 12時18分
出会い系サイト事件、被害者の84%は18歳未満(読売新聞)
昨年1年間に全国の警察が摘発した出会い系サイト絡みの事件の被害者は1267人で、うち18歳未満が84%を占めることが警察庁のまとめで分かった。
被害者総数は2002年の1517人をピークに減少しているものの、18歳未満の占める割合は変わっていない。18歳未満の利用を禁じるなどした「出会い系サイト規制法」が2003年9月に施行されたが、児童らの利用に歯止めがかからない実態が浮かび上がった。
18歳未満の被害者は、前年より24人減って1061人。このうち女性は99%の1052人だった。また、小学生が3人(前年比同)いたほか、中学生も347人(前年比25人減)いた。出会い系サイト規制法では、児童との性行為に関する書き込みを禁じる一方で、サイト運営者らに、18歳未満の利用禁止の明示や年齢確認を義務付けているが、「本人申告で実効性が低い」という指摘もある。
一方、昨年1年間に摘発された事件は1581件で、一昨年から1件減少した。このうち、サイトを通じて知り合った少女らと性的行為を行う児童買春などが1114件で、全体の約7割を占めた。また、殺人や強盗など凶悪犯罪に利用されるケースもあり、殺人は2件、強盗は37件、強姦は42件に上った。昨年9月には、出会い系サイトで知り合った17歳の無職少女を殺害した愛知県岡崎市の元職員の男が逮捕された。
(読売新聞) - 2月16日12時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060216-00000103-yom-soci