2006年02月14日(火) 11時33分
「アース製薬」未公開株、無登録販売で金融業者を捜索(読売新聞)
殺虫剤メーカー「アース製薬」(本社・東京)の未公開株を、証券業の登録を受けていない投資顧問業者が個人投資家に販売していた疑いが強まり、愛知県警は14日、東京都や名古屋市内の業者の事務所などを証券取引法違反(無登録営業)の容疑で捜索を始めた。
県警生活経済課の調べによると、投資顧問業の2社は昨年9月と11月ごろ、愛知県内の会社役員ら2人に、アース製薬などの未公開株を証券業の登録がないのに販売していた疑いがある。
関係者によると、2社は2004年6月以降、個人投資家にダイレクトメールや電話などでアース製薬の未公開株の購入を持ちかけ、1株あたり1〜2万円で売買していたという。
昨年11月30日、同社株が東京証券取引所2部に上場した際の公募価格は2000円で、同社や日本証券業協会などに、著しく高価で株を購入したと、個人投資家らから苦情が殺到していた。
県警の捜査員らはこの日午前9時過ぎ、名古屋市中区の投資顧問業者「ワールドネットインベストメント社」など計10か所の捜索に着手。今後、押収資料の分析や関係者からの事情聴取を行い、未公開株の入手ルートなどについて調べを急ぐ。
証券取引法では、証券会社にしか株券の取引が認められていない。未公開株は証券会社も原則として扱っていない。
(読売新聞) - 2月14日11時33分更新
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