2006年02月14日(火) 03時23分
アガリクス商品、販売中止 キリン子会社が自主回収 「発がん促進」の指摘(産経新聞)
厚生労働省は十三日、健康食品「アガリクス」を原材料とする「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒(かりゅう)」に発がんを促進する作用が認められたとして、キリンビール子会社のキリンウェルフーズ(東京都江東区)に自主的な販売停止と回収を要請し、食品安全委員会に販売停止の可否を諮問した。
キリンウェルフーズは同日、顆粒だけでなく、全アガリクス商品の販売の中止、回収を発表した。アガリクスはカワリハラタケと呼ばれるキノコの一種。がんの予防効果があるとされ、健康食品として広く販売されている。今回の要請は一社の製品だけだが、アガリクス市場への影響は必至とみられる。アガリクスが肝障害を引き起こす疑いが学術誌で報告され、国立医薬品食品衛生研究所で三社の製品の毒性を調べていた。
この結果、ラットの試験でキリンウェルフーズの製品から発がんを促進する作用を確認。残る二社の製品から発がん促進作用は未確認だったが、厚労省は食品安全委に、念のため安全性に関する意見を求める。
キリンウェルフーズの野中淳一社長の話「発表内容を真摯(しんし)に受け止めて販売中止と自主回収を決定した。引き続き、安全性の確保に努めたい」
(産経新聞) - 2月14日3時23分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060214-00000002-san-bus_all