2006年02月14日(火) 17時29分
アース製薬 未公開株が流出 未登録で販売の2業者捜索(毎日新聞)
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ワールドネットインベストメントが入っているビル=名古屋市中区栄2で14日正午ごろ、米川直己写す |
大塚製薬グループの医薬品メーカー「アース製薬」(本社・東京都)が昨年11月に上場する以前に、同社の未公開株が証券業の登録を受けていない業者を通じて投資家に販売されていた疑いが強まり、愛知県警生活経済課などは14日、証券取引法違反(無登録営業)容疑で、名古屋市中区の「ワールドネットインベストメント」と、東京都中央区の「ワールドインベストメント」の2業者の本社など約10カ所の家宅捜索を始めた。
調べでは、2業者は昨年9月から11月にかけて、愛知県内の会社役員ら2人に対し、証券業の登録なしで、アース製薬などの未公開株を販売した疑い。
同社などによると、同社の未公開株は04年夏以降、1株当たり最高約2万5000円で売買されていた。これら業者がホームページでの宣伝のほか、電話やダイレクトメールで「上場すれば利益が出る」などと顧客に勧誘していたという。しかし、昨年11月に東京証券取引所2部に上場した同社株の公募価格は2000円で、今月に入っても3000円前後を推移している。このため、顧客が損害を訴えるケースが続出。同社には2000件以上の相談が寄せられているという。
県警は、未公開株売買で数百人が損害をこうむったとみて、業者による無登録営業の実態や、未公開株の入手方法などについて調べる方針。【影山哲也】
(毎日新聞) - 2月14日17時29分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060214-00000017-maip-soci