2006年02月14日(火) 11時45分
<アース製薬>証取法違反容疑で名古屋と東京で家宅捜索開始(毎日新聞)
大塚製薬グループの医薬品メーカー「アース製薬」(本社・東京都)が昨年11月に上場する以前に、同社の未公開株が証券業の登録を受けていない業者を通じて投資家に販売されていた疑いが強まり、愛知県警生活経済課などは14日、証券取引法違反(無登録営業)容疑で、名古屋市中区の「ワールドネットインベストメント」と、東京都中央区の「ワールドインベストメント」の2業者の事務所など約10カ所の家宅捜索を始めた。
調べでは、2業者は昨年9月から11月にかけて、愛知県内の会社役員ら2人に対し、証券業の登録なしで、アース製薬の未公開株を販売した疑い。
同社などによると、同社の未公開株は昨年夏以降、1株当たり最高約2万5000円で売買されていた。これら業者がホームページでの宣伝のほか、電話やダイレクトメールで顧客に勧誘していたという。しかし、昨年11月に東京証券取引所2部に上場した同社株の公募価格は2000円で、今月に入っても3000円前後を推移している。このため、顧客が損害を訴えるケースが続出。同社には2000件以上の相談が寄せられているという。
県警は、未公開株売買で数百人が損害をこうむったとみて、業者による無登録営業の実態や、未公開株の入手方法などについて調べる方針。【影山哲也】
(毎日新聞) - 2月14日11時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060214-00000049-mai-soci