2006年02月08日(水) 14時45分
暴力団側に顧客情報1200件、みずほ元課長を逮捕(読売新聞)
みずほ銀行の行員が計1251件の顧客情報を持ち出し、指定暴力団住吉会のフロント企業側に渡していた疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策特捜隊と高井戸署は8日午前、同行新宿西口支店の元お客さまサービス2課長・高橋芳一容疑者(51)(現・同行本部業務監査部調査役、さいたま市緑区)を業務上横領容疑で逮捕した。
同隊で情報の流出先の特定を進めているが、これまでに顧客情報が悪用されるなどの被害は確認されていないという。大手銀行の顧客情報が闇社会に流れていた実態が浮かび上がった。
調べによると、高橋容疑者は同支店課長だった昨年2月、同行のホストコンピューターに保存されている同支店の623社分の法人客の「取引状況一覧」を印字。業務上保管していたこのリストを翌3月、住吉会と密接な関係にあるフロント企業「勇心愛」(新宿区)側に渡した疑い。さらに同月、同支店の部下に指示するなどして、計628人分の個人客の氏名、住所、性別、口座番号などが記録された「基本属性照会情報」を印字させ、同様に勇心愛側に渡した疑い。
調べに対し、高橋容疑者は容疑を認めているという。高橋容疑者から顧客情報の印字を指示された部下は、犯行には関与していない。高橋容疑者が持ち出した個人客の情報には、口座の残高などは含まれていなかったという。
(読売新聞) - 2月8日14時45分更新
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