2006年02月07日(火) 13時26分

「フィッシング」サイトで他人のＩＤ入手、商品を詐取（読売新聞）

　ネットオークション大手「Ｙａｈｏｏ！オークション」のサイトに似せた「フィッシング」サイトを開設して他人のＩＤとパスワードを不正入手し、商品をだまし取っていたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと赤羽署は７日、千葉市稲毛区稲毛台、無職小泉直容疑者（２５）（別の建造物侵入事件で逮捕）を詐欺と不正アクセス禁止法違反の疑いで再逮捕したと発表した。

　フィッシングサイト開設者の摘発例はあるが、フィッシングサイトで手に入れた他人のＩＤなどを使った詐欺事件の摘発は全国で初めて。

　小泉容疑者は、同オークションで商品券、ＣＤ、ＤＶＤなど約３００件（被害総額約５５０万円）をだまし取ったと自供しており、同センターで裏付けを進めている。

　調べによると、小泉容疑者は昨年３月〜今年１月、同オークションに似せたフィッシング画面を開設したうえで、間違えてアクセスしてきた横浜市の女性事務員（２８）のＩＤとパスワードを不正に入手。今年１月１３日、東京都豊島区のインターネットカフェから、このＩＤなどを使って同オークションサイトに不正アクセスした疑い。

　さらに、代金を支払う意思がないのに、埼玉県三郷市の男性会社員（４２）が同オークションに出品した旅行券や電池パックを計２万７００円で落札し、だまし取った疑い。

　小泉容疑者は、商品の送り先を埼玉県戸田市内の他人の住居に指定し、送られた商品をこの住居のポストから勝手に回収していたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000304-yom-soci