悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
県内では昨年九月、高岡市や上市町で屋根瓦の補修工事を不正に契約したとして富山市の住宅リフォーム会社経営者らが摘発される事件があったが、それ以降に大きな事件はなく、県警などは悪質リフォーム業者問題は沈静化したと見ている。
県と県建築士会などの連携による相談窓口「とやま住まい情報ネットワーク」は、県消費生活センターに寄せられた相談のうち、専門的な分析が必要なものについて、紹介を受けてスタッフを派遣して工事内容が適切かどうか判断し、必要に応じてローン会社に支払い差し止め要請なども行っている。当初は一カ月で約三十件ほどの相談があったが、現在はやはり三〜四件に落ち着いているという。
だが同ネットワークでは雪解けする三〜四月ごろ、再び悪質業者が現れることを警戒している。「悪質業者は冬の間は訪問販売しない。建物が雪に隠れていて、家の人も外に出てこないので声のかけようがないのだ。雪が解けて人が庭先に出るようになれば、また活動する可能性がある」。
悪質業者はたいてい県外の会社。判断力が弱い一人暮らしのお年寄りなどを狙って「お宅の瓦を無料点検させてほしい」などと近づき、警戒されない少額の工事から始めて、だんだん規模を大きくし、高額費用を要求するようになるという。
同ネットワークでは防衛策として、地元で看板を掲げている業者に依頼することを勧めている。
もっとも、住宅改修工事では、専門家でさえ、本当に工事内容や価格が適正なのかを判定するのは難しいのが現状だ。高岡市大坪町のリフォーム会社代表、田中雄啓さんも「修繕の仕方はいろいろ。悪質業者でなくても、作業員の人数や使用する材料が違えば、金額は全く違ってしまう。それを悪質と呼ぶことは難しい」と説明する。
では住宅改修工事で失敗しないためにはどうすればいいのか。田中さんは「相手が信頼できるか判断する時間を設けて、納得がいくまでしっかり対話を重ねてから契約すること。工事現場も自分の目で見てほしい」と話す。何もかもすべてを相手任せにしないことが一番重要だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tym/20060206/lcl_____tym_____001.shtml