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■ウイルス感染 続く被害
今回流出したファイルは、副主幹の前任地だった別の出先機関が作成した二〇〇〇−〇二年度の行政文書。このうち、用地買収などに関する「補助金完了実績報告書」に、個人十八人と二十八法人の氏名、名称や該当する土地の所在地、補償予定額などが記載されていた。今のところ被害の報告はない。
副主幹は自宅で仕事をするために電子ファイルを持ち帰り、私物のパソコンに保存していた。二〇〇四年三月から、このパソコンでWinnyを使い始め、コンピューターウイルス「Antinny(アンチニー)」に感染。Winnyを通じてファイルがネット上に漏れ出した。県は一月三十一日、総務省からの連絡で気付いた。
行政文書の持ち出しには、上司の許可が必要なのに副主幹は受けていなかったという。行政文書を個人的に保管することも禁じられているが、副主幹は異動後もデータを消していなかった。
県は関係者に謝罪するとともに、事実関係を確認した上で副主幹を処分する方針。職員には私物のパソコンを仕事で使う場合は注意するよう呼び掛けた。
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Winnyはインターネットの利用者が、主に音楽や写真などのデータファイルを交換するために使うソフト。ネット上に公開されているファイルを自分のパソコンに取り込んだり、自分が持っているファイルを公開したりできる。
通常は本人が指定したファイルしか公開されないが、Antinnyなどのウイルスに感染すると、ほかのファイルまで流出する。県によると、漏れたファイルはネット上から削除することが極めて難しいという。
県職員からの情報流出は初めて。県内では一月二十六日に松戸市から業務委託を受けている情報サービス会社、同三十一日には銚子郵便局で同様の原因による流出が発覚している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20060203/lcl_____cba_____000.shtml