2006年02月03日(金) 19時34分
おしゃれ用カラーコンタクト、一部に危険性(読売新聞)
青や茶色に目の色を変えるおしゃれ用カラーコンタクトレンズの中に、かゆみや視力低下を起こしかねない製品があることが3日、国民生活センター(東京)の商品テストで分かった。
視力補正に使うコンタクトレンズについては、医療機器として薬事法上の規制があるが、単なるおしゃれ用のものには適用されない。
同センターで、おしゃれ用の製品10銘柄と、医療機器扱いの製品2銘柄について細胞毒性試験を行ったところ、かゆみなどの症状につながる「眼粘膜刺激」を起こす可能性がある製品が、おしゃれ用で2銘柄あった。
レンズ装用テストでは、利用者によっては視力が6段階以上低下した(視力1・0なら0・4以下)。乱視の矯正が必要になる例もあり、レンズ形状のゆがみが考えられるという。
さらに、日本コンタクトレンズ学会の眼科医1113人の協力で、カラーコンタクトレンズ使用者の眼障害について調査したところ、昨年9月の1か月間で43症例が報告された。中には、最悪の場合は失明にもつながる「角膜潰瘍(かいよう)」になった患者もいた。
おしゃれ用カラーコンタクトレンズは、インターネットや安売り店で簡単に手に入るため、国民生活センターは「安全性や品質が不確かなものを、安易に購入して使用しないように」と呼びかけている。また、厚生労働省に安全性を保つためのガイドライン策定などを要望した。
(読売新聞) - 2月3日19時34分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060203-00000311-yom-soci