2006年02月02日(木) 14時47分
実行犯にメールで間取り図面を送信…長野ネット殺人(読売新聞)
長野県松本市、無職野本力(つとむ)さん(当時76歳)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された長男の無職野本富貴容疑者(49)は、実行役の茨城県土浦市、派遣社員片山直哉容疑者(36)にあらかじめ力さん宅の間取りがわかる図面を電子メールで送信していたことが2日、松本署捜査本部の調べでわかった。
捜査本部は、捜査の手が自らに及ばないよう実行役との直接の接触を避け、周到に殺害を計画したとみている。
調べによると、片山容疑者は、富貴容疑者がインターネットの掲示板に出した殺害依頼に応じ、昨年12月初めから10回以上、メールをやり取りし、報酬などの条件を詰めた。このやり取りの中で、富貴容疑者が図面や力さんに関する情報を送っていた。
富貴容疑者はあらかじめ、片山容疑者に対し、外出時に乗る軽自動車の有無で力さんが家にいるかどうかの目印になることや、当日に富貴容疑者らほかの家族が外出し、力さん1人が残っていることも伝えていたという。しかし、片山容疑者は力さんと面識がなく、力さん本人の写真はメールでも送られていなかった。このため、捜査本部は、片山容疑者が、力さんの顔を知らないまま襲った可能性もあるとみている。
(読売新聞) - 2月2日14時47分更新
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