2006年02月01日(水) 21時04分
犯罪収益、国税に引き渡し 旧五菱会のヤミ金融事件（共同通信）
指定暴力団山口組系旧五菱会のヤミ金融事件で、東京地検が保管していた約１億円の犯罪収益を、税金の滞納を理由に差し押さえていた東京国税局に引き渡していたことが１日、分かった。差し押さえ解除を求めていたヤミ金融被害対策弁護団（団長・宇都宮健児弁護士）が明らかにした。
国税への引き渡しに対し弁護団は同日「『租税優先』を盾に取り、金を徴収、国庫に帰属させることは著しく正義に反する」との声明を出した。
犯罪収益は旧五菱会事件で有罪が確定している奥野博勝受刑者（２９）が得たもの。東京国税局が差し押さえ、弁護団が昨年１２月、被害救済に充てるため解除するよう国税局に申し入れていた。
（共同通信） - 2月1日21時4分更新
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