2006年01月30日(月) 11時57分
<脱法ドラッグ>厚労省、販売業者を告発 警視庁が捜索(毎日新聞)
厚生労働省は30日、麻薬のような幻覚作用がある脱法(違法)ドラッグ「RUSH(ラッシュ)」を米国から輸入し販売していたとして、東京都新宿区の化粧品輸入販売業「リッツ」を薬事法違反(医薬品の無許可販売など)容疑で、警視庁に刑事告発した。販売中止を求める行政指導などに同社が従わなかったためで、違法ドラッグで刑事告発するのは初めて。告発を受け、警視庁生活環境課は同日、リッツ本社や同社社長宅など6カ所の家宅捜索に着手した。
厚労省によると、昨年9月20日、東京都と合同で同社に立ち入り検査を実施。販売中止の指導などをしたが、同社は販売を続けていた。
RUSHは亜硝酸イソブチルなどを含む揮発性の液体で、青少年を中心に乱用が問題化している。血圧が急に下がるため、同様の効能がある医薬品と併用すると、生命に影響することもあるという。
厚労省は米国・消費者製品安全委員会(CPSC)から寄せられた情報を基に調査したところ、同社が輸入元と判明した。違法ドラッグの規制のため、厚労省は今国会に薬事法改正法案を提出し、販売や輸入を禁止できるようにする方針だ。【玉木達也、合田月美】
(毎日新聞) - 1月30日11時57分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060130-00000034-mai-soci