2006年01月26日(木) 11時48分
暴走族構成員、ピークの3分の1…“OB会”は増加(読売新聞)
昨年の全国の暴走族の構成員数は、一昨年から3725人(19・8%)減って15086人となり、ピークだった23年前の約3分の1になったことが26日、警察庁のまとめでわかった。統計が残る1979年以降では最低となった。
一方で、30歳代を中心にした暴走族OBらによる「旧車会」と称するグループのメンバーが3000人を超え、同庁は警戒を強めている。
警察庁によると、暴走族の構成員は82年の4万2510人をピークに減少を続けており、昨年はグループ数も、一昨年より107団体減って956団体となった。
一方、道交法違反(共同危険行為)容疑による逮捕者数は、一昨年より267人(15・7%)増えて1972人になったほか、同容疑で摘発された事件数は、一昨年より115件(62・2%)増加して300件となり、過去最高となった。
2004年11月の道交法改正で、集団暴走そのものが摘発対象となったほか、警察官が集団暴走を認知した時点で現行犯逮捕できるようになったことなどが、効果的な摘発に結びついたとみられる。
構成員数の減少について、同庁では、道交法改正に加え、若者の暴走族離れが影響しているとみている。
暴走族の構成員のうち、20歳以上の成人の占める割合は47・6%で、一昨年(44・9%)より2・7ポイント増え、半数に迫る勢いとなった。また、大阪府警が02年に高校生214人を対象に行ったアンケートによると、暴走族に「あこがれる」と答えたのは、わずか3%だったのに対し、「ダサい、格好悪い」と「関心がない」が合わせて67%にのぼった。
その反面、暴走族OBらが古いバイクを改造して集団暴走を繰り返す「旧車会」と称するグループは、全国35都府県で291団体に上る。こうしたグループは、30歳代を中心に数年前から増え始めており、昨年は86人が道交法違反(共同危険行為)容疑で逮捕されている。
(読売新聞) - 1月26日11時48分更新
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