2006年01月26日(木) 11時56分
<不正アクセス>スパイウエア使いID入手 31歳男逮捕(毎日新聞)
警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと葛西署は26日、「スパイウエア」と呼ばれるコンピューターソフトを使って他人のインターネットバンキングのIDやパスワードを入手し、預金をだまし取ったとして、不正アクセス禁止法と電子計算機使用詐欺の疑いで指名手配していた住所不定、無職、竹川敦容疑者(31)を逮捕したと発表した。竹川容疑者は自分でスパイウエアを作成していた。スパイウエア作成者の逮捕は国内で初めて。
調べでは、昨年7月1日、スパイウエアを使って不正に入手した川崎市内の貴金属販売業者のIDとパスワードを利用し、インターネット専門銀行のジャパンネット銀行にアクセスし、業者の口座から21万6000円を自分らが管理する口座に送金した疑い。
この事件では竹川容疑者と共謀し事件を計画した千葉市若葉区、無職、平山喜一被告(34)が昨年11月に同容疑で逮捕され、公判中。
竹川容疑者は調べに対し、「さまざまなソフトを組み合わせて3カ月がかりでスパイウエアを作った。生活費が欲しかった」と容疑を認めている。
これまでの調べで、2人は同様の手口でイーバンク銀行やみずほ銀行など3金融機関の9口座から計1100万円余をだまし取ったことが判明している。竹川容疑者はさらに、千葉銀行(千葉市)や城北信用金庫(東京都荒川区)の顧客にもスパイウエアを組み込んだCD—ROMを送り付けたことも認めており、裏付けを進めている。【合田月美】
(毎日新聞) - 1月26日11時56分更新
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