2006年01月26日(木) 12時24分
スパイウエア駆使、不正送金させたソフト開発者逮捕(読売新聞)
不正ソフト「スパイウエア」を使ったインターネットバンキングの不正送金事件で、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは26日、このソフトを作成して不正に金を得たとして、住所不定、無職竹川敦容疑者(31)を、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕したと発表した。スパイウエアの作成者が逮捕されたのは初めて。
調べによると、竹川容疑者は、両罪で公判中の平山喜一被告(34)と共謀し、昨年7月1日、川崎市の貴金属販売会社が口座取引に使用しているIDとパスワードを勝手に使って、インターネット専業のジャパンネット銀行のサーバーにアクセス。同社の預金21万6000円を竹川容疑者らが管理する口座に不正に振り込んだ疑い。
竹川容疑者らは、貴金属販売会社が扱っている商品の苦情を装って、スパイウエアを忍ばせたメールを送付。同社の担当者がメールを開封し、スパイウエアに感染した同社のパソコンから、IDとパスワードが竹川容疑者らのパソコンに自動転送されていた。
調べに対し、竹川容疑者は「自分が(スパイウエアを)作った」などと容疑を認めている。
竹川容疑者は、みずほ銀行などのサーバーにも不正アクセスし、逮捕容疑を含め、計10社の口座から総額1140万5000円を不正送金していたことについても、関与を供述しているという。
竹川容疑者はIT関連会社に勤めた経験があるという。同センターで竹川容疑者を指名手配し、行方を追っていた。
(読売新聞) - 1月26日12時24分更新
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