2006年01月25日(水) 17時30分
架空請求:はがきによる詐欺、今月県内で被害2件−−県警が捜査 /香川(毎日新聞)
県消費生活センターなどへの相談が相次いでいた新手の架空請求はがきによる被害が、県内で2件あったことが24日、分かった。県警捜査2課などが、振り込め詐欺事件として捜査している。
架空請求はがきは、「民事訴訟が起こされており、連絡がなければ裁判所に出廷することになる」などと虚偽の内容に加え、「身に覚えが無い場合連絡を」と書かれており、県内で今月19〜23日にかけて300件以上送りつけられていた。
今月18日にはがきが来た善通寺市内に住む主婦は翌日、はがきに記載された連絡先に電話。「03年10月にある会社から健康食品を買っているが代金が未納になっており、このままでは大変なことになる。いい弁護士を紹介する」などと言われた。紹介された「弁護士」に電話したところ、「供託金制度があるのでいったん払ってくれたら4日から10日のうちに返金する。お金を振り込むように」と言われたため、指示された地方銀行の口座に現金約59万円を振り込んだ。また、坂出市内の主婦も既に亡くなっている母あてのはがきを見て、20日に電話。同様に「債務がある」と「弁護士」を紹介され、指示に従って現金約86万円を振り込んだ。
2人は新聞報道を見てだまされたことに気づき、24日までにそれぞれ善通寺署と坂出署に被害届を出した。県警生活安全企画課は「『身に覚えが無い場合連絡を』の文言にだまされず、無視してほしい」と注意を呼びかけている。【大久保昂】
1月25日朝刊
(毎日新聞) - 1月25日17時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060125-00000227-mailo-l37