2006年01月19日(木) 19時10分
ゆうパック不当廉売でない ヤマト運輸が敗訴(共同通信)
日本郵政公社が郵便小包「ゆうパック」を不当に安い価格で取り扱い、大手コンビニ「ローソン」(東京)と契約したのは不公正な取引だとして、宅配大手のヤマト運輸(同)が独禁法に基づき、公社にローソンとの取引差し止めなどを求めた訴訟の判決で東京地裁は19日、請求を棄却した。
ヤマト運輸は「控訴するかどうか検討中」としている。
来年10月の民営化に向け、経営多角化を進める郵政公社に違法性はないとされたことで、今後郵政公社の事業展開が加速しそうだ。
判決理由で市村陽典裁判長はまず「ヤマト側はゆうパックの販売原価について具体的な立証をしていない」と指摘。「ゆうパックの取り扱いは増加しているにもかかわらず、赤字は増加しておらず不当廉売に当たらない。新料金によるゆうパックのサービス開始後も、ヤマトは売り上げ、収益を伸ばしており、ヤマトの事業を困難にさせる恐れがあるともいえない」などとした。
(共同通信) - 1月19日19時10分更新
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