2006年01月17日(火) 19時56分
テレビ東京に放送倫理違反…「放送と人権委」が見解(読売新聞)
放送番組の人権侵害について審理する第三者機関「放送と人権等権利に関する委員会」(BRC)は17日、テレビ東京に対し、昨年6月に放送したドキュメンタリー「ガイアの夜明け〜消える高齢者の財産〜」に「放送倫理違反があった」との「見解」を通知した。
同局は、番組の中で「うなずくだけで2時間1万円」という、孤独老人を相手にする新ビジネス“うなずき屋”を運営しているとして、都内の保育園経営者を紹介。これに対し、保育園経営者が「高齢者の寂しさにつけ込んでお金をむしり取る悪徳業者と受け取られる内容だった」などとBRCに申し立てていた。
BRCは、“うなずき屋”が依頼人から現金を受け取る場面が、実際には同局の申し出に応じてなされた過剰な演出だった点などについて、放送倫理に反すると判断した。
テレビ東京広報・IR部は、「指摘された点を真摯(しんし)に受け止め、今後、より一層の放送倫理を順守した報道に努めて参ります」とコメントしている。
(読売新聞) - 1月17日19時56分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060117-00000514-yom-soci