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低金利をうたい、実在する銀行の系列会社のような社名にしたり、「悪質業者に注意」などの文言を記して誘い込む手口も目立ち、警察庁が注意を呼び掛けている。
仙台市の男性会社員(48)に「新都心グローバルフィナンシャル」と名乗る会社からダイレクトメール(DM)が届いたのは昨年十二月。「年利3・86%」は比較対照された大手業者の十分の一程度。電話で五百万円の融資を申し込んだ。
三日後に融資可能との返答があり、指示通り保証金として約四十一万円を入金。しかし融資金は支払われず、再度電話すると「融資額をコンピューターに設定する手続きのために預かり金がいる。手続きが済めば三十分で返す」と言われた。
「融資は必ずする。その際に預かり金も返還する」。問い合わせのたびに繰り返す業者の言葉に不安を抱きつつ、四日間で九回の入金を繰り返し、支払総額は六百六十万円に。申し込みから十二日たち、ついに「詐欺ではないか」と迫ると、その後は電話に一切出ず連絡も取れなくなった。「悪徳業者にご注意を」と書かれたDMの発送元は架空の住所だった。
「やはり低金利での融資は魅力だった。今度こそ『預かり金』の返還があると思い、入金を続けた」と男性は悔やんだ。
警察庁によると、昨年一−十一月の振り込め詐欺被害件数のうち、おれおれ詐欺と架空請求詐欺は前年同期より減少。融資保証金詐欺は約九千八十件で、前年同期(約四千七百件)に比べ激増が際立っている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060116/mng_____sya_____009.shtml