2006年01月14日(土) 16時20分
消費者トラブル:ボランティア団体、具体例と対処法のCD—ROMまとめる /栃木(毎日新聞)
悪徳商法から身を守ってもらおうと、ボランティア団体「宮まちづくりネットワーク」(坂本安男代表)が、消費者トラブルの具体例とその対処法をまとめたCD—ROMを作成した。音声付き動画で消費生活問題について学ぶことができるのは、県内初の試み。県から委託を受けた「消費者活動いきいき促進事業」の一環として、県内の公立学校や消費者団体などに配られる予定だ。
「宮まちづくりネットワーク」はこれまでに、宇都宮市の観光スポットを紹介するCD—ROMの作成などを手がけてきた。県文化振興課が消費生活問題に関する委託事業を募集していることを知り、「パソコンを使って、消費者トラブルを視覚的に学んでもらおう」と製作に取り組んだ。
CD—ROMは2部構成。1部では、作新学院大と中等部の演劇部が消費者トラブルの具体例を実演し、消費生活問題に詳しい山口益弘弁護士が対処法について答える。2部では、同市消費生活センターの青柳章一所長による「悪徳商法セミナー」の様子が収録されている。古典的なデート商法をはじめ、架空請求詐欺やインターネットのワンクリック詐欺など最近、急増している消費者トラブルについて学ぶことができる。
坂本代表は「字幕や手話を取り入れ、多くの人が悪徳商法について理解を深めることができるように工夫した」と語る。県文化振興課は「今後は市町村の教育委員会を通じ、消費者教育に役立てたい」と話している。
CD—ROMは無料だが、郵送料は負担。問い合わせは同ネットワーク(電話028・650・3010)。【戸上文恵】
1月14日朝刊
(毎日新聞) - 1月14日16時20分更新
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