2006年01月13日(金) 20時31分
一括請求、超過利息は無効 最高裁「内閣府令も違法」(共同通信)
ローンの分割返済が遅れた場合、貸し手が残額の一括払いを請求できる融資特約をめぐる訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は13日、「特約は事実上の強制で、利息制限法の上限を超える金利分は無効」と、借り手の支払い義務を否定する初判断を示した。
また支払いを受けた際に交付される書類の法定記載事項を内閣府が府令で簡略化したことにも言及し「貸金業法は内閣府に事項の追加しか委ねておらず、府令は違法」と認定した。
消費者金融など利息制限法と貸金業法の特例との中間に当たる「グレーゾーン金利」の融資で利益を上げている貸金業者のほとんどは、分割払い契約に同様の特約を盛り込んでおり、根本的な見直しを迫られそうだ。
(共同通信) - 1月13日20時31分更新
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