2006年01月12日(木) 16時12分
国内全世帯にはがき 松下、異例の対策 温風機事故(産経新聞)
6000万軒へ 危険知らせ
松下電器産業は十二日、一酸化炭素(CO)中毒事故を引き起こした石油温風機の回収を進めるため、全国のすべての世帯と宿泊施設の計約六千万軒に、危険性を知らせるはがきを送ることを明らかにした。一民間企業が、全世帯を対象に郵便で呼び掛けるのは極めて異例。
はがきは対象製品の写真と品番、フリーダイヤルとともに「五万円で引き取りまたは無料点検します」の文面を載せる予定。二月中旬に全国の各世帯やホテル、旅館などにあて先を特定しないで郵便局員が配達する。
回収、修理対象の温風機約十五万二千台のうち、約四割に当たる約六万二千台の所在が今も分からず、事故再発を防ぐには周知を徹底する必要があると判断した。広報グループは「最後の一台まで見つけ出すために新たな手段をとることにした。これでほぼ漏れなく周知できるのではないか」と話している。費用については「お金の問題ではない」(広報グループ)と明らかにしていないが、一軒当たり五十円として単純計算すると総額約三十億円に上る。
温風機中毒事故は昨年五件発生し、福島、長野両県で計二人の死者が出た。
(産経新聞) - 1月12日16時12分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060112-00000029-san-soci