2006年01月04日(水) 23時34分
サムニン元社長、リフォーム詐欺未遂容疑で逮捕(読売新聞)
東京の住宅リフォーム会社グループ「サムニングループ」による詐欺事件で、警視庁生活経済課は4日、グループを統括していた「サムニンジャパン」の元社長で、親会社だった「エム・エイチ・エス」のナンバー2の元役員、小松茂樹容疑者(34)(東京都中野区)を詐欺未遂容疑で逮捕した。
同課では、小松容疑者は同グループの実質的なトップとして、営業担当社員らに違法な勧誘方法を指導していたとみて追及する。
同課はこの日、エム社元役員の新倉義貴(35)、和田亮(36)、斎藤実(40)の3被告(いずれも詐欺罪で起訴)も、詐欺未遂容疑で再逮捕した。
調べによると、小松容疑者らはエム社の営業部幹部だった2000年11月ごろ、同社の営業担当だった白倉敬之被告(26)(詐欺未遂罪などで起訴)に対し、「地震が来たら屋根がつぶれる」などと顧客をだまして契約を取る勧誘方法を指導。これに基づいて、白倉被告は01年7月、横浜市の無職男性(70)に不正な勧誘を行い、工事代金約300万円をだまし取ろうとした疑い。
男性はクーリングオフ制度を使って解約したため、未遂に終わった。
4人はいずれも「事実無根」などと容疑を否認している。しかし、同課では、これまでに逮捕した元社員の供述などから、小松容疑者らは当時、営業活動は行っていなかったものの、不正な勧誘方法を自ら演じながら指導していたことを突き止め、白倉被告の共犯にあたると判断した。
サムニンジャパンは同グループ傘下の「サムニンウエスト」「サムニンイースト(現リブロ)」を統括していた。同課によると、同グループとエム社の売り上げは、01年9月〜04年11月の3年余で計約140億円に上っていた。
(読売新聞) - 1月4日23時34分更新
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