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2005年12月29日(木) 17時00分

悪質リフォーム:業者に有罪判決 手口明らかに−−地裁 /京都毎日新聞

 高齢者らに不要な床下換気扇の取り付け契約を結ばせたなどとして詐欺と特定商取引法違反(不実告知、書面不交付)などの罪に問われた訪問販売業「光ハウス」代表、高山憲司被告(41)=兵庫県尼崎市=の判決が28日、京都地裁であり、武田正裁判官は「刑事責任は重いが、被害額全額を弁償し反省もうかがえる」として懲役3年・執行猶予4年と罰金100万円(求刑・懲役3年と罰金100万円)を言い渡した。公判を通じ、悪質なリフォーム業者の実態が明らかにされた。
 判決によると、高山被告は今年4〜6月、右京区の女性(当時73歳)方ら7軒で、「工事せんと床下の柱が腐るで」などと嘘を言って契約を結ばせ計138万円をだまし取り、別に計170万円をだまし取ろうとしたほか、契約解除の法定書面を交付しなかったり、契約解除を妨げるなどした。
 公判で検察側は、高山被告が今年3月に設立した同社で36件の契約を結び、うち30件から支払いを受けて計1000万円以上の不法収益を得たと指摘。まず排水溝の清掃で床下を点検するきっかけを作り、シロアリ消毒をしていない家屋では「床下がかび臭い」と不安をあおり、消毒済みの家屋では「換気扇の方が経済的」などと勧誘する手口で、換気扇などは仕入れの倍の価格で販売していたと明らかにした。
 一方、高山被告はもともと調理師だったが、00年ごろから同様の手口で違法な訪問販売を行う二つの業者に勤務。弁護側は最終弁論で「この2社の方法しか知らず、逮捕されるまで違法性を認識していなかった」と訴えた。
 だが、判決は「かつての勤務先で得た知識を悪用し、利欲的な動機に酌むべき点はない」と断じた。【太田裕之】

12月29日朝刊
(毎日新聞) - 12月29日17時0分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051229-00000274-mailo-l26