2005年12月28日(水) 21時00分
警察の匿名判断容認できず 日本雑誌協会が緊急声明(共同通信)
日本雑誌協会は28日、政府の犯罪被害者等基本計画のうち被害者の実名・匿名発表を警察が判断するとした項目について、「容認できない。強い危機感と怒りを感じる」との緊急声明を出した。
同協会は声明の中で「被害者との連帯こそメディアの大きな役割」とした上で「被害者の声を通してしか真実に迫れない。被害者の悲惨な状況も、実名で訴えることで初めて、国民が犯罪を憎む気持ちにつながる」と指摘。
匿名報道が一般化すれば(1)犯罪の実態が抽象的になり、他人事のように受け止められる(2)警察の情報操作、恣意(しい)的発表の可能性が出てくる−との懸念を示し、「被害者の人権を最大限尊重し、自主的に判断して報道を続けていくのが雑誌報道の使命だ」としている。
(共同通信) - 12月28日21時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051228-00000219-kyodo-soci