2005年12月28日(水) 12時29分
<石油温風機事故>修理ミス新たに16件 松下電器発表(毎日新聞)
松下電器産業は28日、一酸化炭素(CO)中毒事故が相次いでいる85〜92年製石油温風機について、27日までの再点検の結果、新たに16件で修理のために交換した銅製ホースが外れていたと発表した。ホース外れは29件になった。作業マニュアルの不備と部品設計の甘さが原因とみられ、松下の責任が改めて厳しく問われそうだ。
今回の16件は9日からの再点検で判明した。内訳は、北海道3台、宮城県2台、岩手県2台、千葉県2台、青森県1台、山形県1台、新潟県1台、山梨県1台、神奈川県1台、東京都1台、兵庫県1台。事故は起きていない。
大阪市内で会見した林義孝専務は「マニュアルの表現をわかりやすくするなど、工夫が足りなかった」と謝罪した。
問題の石油温風機では今年1月以降5件のCO中毒事故が起き、10人が死傷している。今月2日の山形市での事故は、交換済みのホースが外れたことが原因で、山形県警が交換作業のミスが原因の可能性が高いとみて、業務上過失傷害の疑いで捜査している。ホース外れが計29件に達したことで、松下の刑事責任の有無に焦点が集まりそうだ。
また、松下は27日、対象機種計15万2132台のうち、同日までに59.0%の8万9738台分の購入者を確認したと発表した。18日時点では55.3%の8万4097台分を把握しており、9日間で5641台増えた。ただ、残り約6万3000台の所在はつかめないままだ。【前川雅俊】
(毎日新聞) - 12月28日12時29分更新
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