2005年12月20日(火) 00時00分
耐震偽装で一斉捜索 「姉歯」など117カ所 発覚1カ月、真相解明へ (東京新聞)
姉歯秀次元1級建築士(48)による耐震強度偽装事件で、警視庁、千葉、神奈川両県警の合同捜査本部は20日、建築基準法違反容疑で、国土交通省の告発対象となった東京都内のマンション、ホテル計4件の関係先を一斉に家宅捜索する。
マンション、ホテルの耐震強度は基準の26—33%しかなく、震度5強の地震で倒壊の恐れがある。「住まい」の安全を根幹から揺るがす事件は発覚から約1カ月で初の強制捜査に発展、真相解明に向けて動きだした。
捜索先は千葉県市川市の姉歯元建築士の自宅兼事務所や4件の建築主、施工業者、元請け設計業者など東京、千葉、福岡、熊本、宮崎の1都4県の計117カ所に上る。
態勢は警視庁を中心に約520人という異例の規模。合同捜査本部は関係資料を押収、分析する。
国交省の告発などによると、姉歯元建築士は昨年2月から今年6月にかけて建築が完了した都内の計4物件の設計に関与し、構造計算書を偽造して国が定めた耐震基準を下回る強度不足のマンション、ホテルを建設させたとされる。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20051220/top_____detail__000.shtml