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国土交通省の告発などによると、姉歯氏は、二〇〇三年二月−〇四年六月にかけて建築確認された東京都内のマンション三棟とホテル一棟の構造計算に際し、地震の力を半分程度で計算するなどして構造計算書を偽造。耐震強度を基準の26−33%に低減し、震度5強の地震で倒壊の恐れがある建築物を建てさせた疑いが持たれている。
捜査当局は関係資料を押収して分析するとともに、姉歯氏ら関係者の事情聴取や偽装物件の現場検証を実施。建築基準法違反に加え、偽装の事実を告げずにマンションを販売した宅地建物取引業法違反や、偽装を事前に認識してマンションやホテルを建設、販売した詐欺などの容疑での立件を視野に捜査を進める。
捜索先は、建築主のヒューザー(東京都千代田区)やシノケン(福岡市)、木村建設(熊本県八代市、破産)、志多組(宮崎市)など告発対象となった都内の計四物件の元請け設計業者や建築主、施工業者、確認検査機関イーホームズ(新宿区)など。
告発物件に関与してはいないが、鉄筋量の削減などによる低コストの建築工法を指導した総合経営研究所(千代田区)や木村建設の子会社だった平成設計(同、破産)、姉歯氏に構造計算を直接発注していたサン中央ホーム(千葉県船橋市)、確認検査機関最大手の日本ERI(港区)も対象に含まれた。
国交省によると、耐震強度不足が確認されたマンションとホテルは二十日現在、十七都府県の七十八件に上っている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051220/eve_____sya_____000.shtml